あさイチ インフルエンザ特集 1月14日

今年流行っているのは、「インフルエンザA香港型」。
非常に感染力が強くて毎年大流行するインフルエンザの型です。

インフルエンザA香港型ウイルスの特徴は、変異しやすいということ。
そのため、過去にインフルエンザA香港型にかかった免疫でもうまく働かず、感染力が強い理由です。

そして、インフルエンザA香港型が流行する理由がもう一つ。
インフルエンザワクチン(予防接種)を受けても効きにくく、インフルエンザにかかってしまいます。
また、重症化しやすいのも特徴。よく起こりやすいのが熱性けいれん。
熱性けいれんが長く続くとインフルエンザ脳症や脳炎になる可能性があります。
熱性けいれんは、手足がこわばるとか目がうつろになるとかの症状に要注意。

インフルエンザA香港型が流行って、重症化しやすいのが高齢者。
肺炎になりやすく、肺炎にかかると命の危険性もあります。
高齢者の方がインフルエンザワクチンを接種しても、効果は10%ほどと低い。
子供の場合は、インフルエンザの薬を飲んだら1~2日で熱は下がり、薬がよく効くが、高齢者の場合は、薬が効きにくく入院になるケースが多いのです。

今年のインフルエンザA香港型は、タミフルなどの薬が非常によく効くとのこと。
高齢者はタミフルなどをインフルエンザにかかる前から予防的に飲むのも良いそうです。
ただし、誰でも予防的にタミフルなどをもらえるわけではなく、高齢者、心臓に病気をもっているなど持病がある人には処方してもらえますが、普通の健康な人には処方してもらえません。予防ということで、自費診療になり保険適用外になります。